キーボードクラッシャーを救ったブラックメタルの力とは?
私の日本人の友達に (英語) - TO MY JAPANESE FRIENDS (ENGLISH)
私の最初の記事がこの話題でいいのかという不安はあるですが、一人のメタラーとしてまずはこの復活(?)した元キーボードクラッシャーこと「ヘラクレス・ビーツ」さんとブラックメタルについて記事にしたいと思います。
・2006年に上がった一つの動画
まだ動画共有サイトがここまでポピュラーではなかった2006年にも話題の動画というものがありました。その一つがドイツ人の少年がものすごい形相でキーボードを破壊する動画です。ニコニコ動画などでネタにされていたので知っている人も多いのではないかと思います。
初っ端から机にある物を一掃する動きからインパクトは絶大ですし、今観てもなかなかのクレイジーさですね笑
そんな少年だった彼が2018年になって日本に向けて動画を投稿したのは正直驚きましたが、それ以上に相当鍛えられた体が大分過去のイメージと違いネットでは色々な記事になっていますね。
少年の変えたのはブラックメタル?
このキーボード破壊動画が投稿された後、学校でイジメに遭ったり就職活動が上手くいかなかったりなどの悪影響が出ていたという情報をツイッターで見つけました。精神を病んでしまってからブラックメタルにハマり、筋トレを続けた結果として一番上の動画のような肉体を手に入れたのでしょう。私も筋トレをするためにジムに通っていますがここまで鍛えるのはまだまだです....
そして今では音楽のトラックメイカーとラッパーとして天職を見つけられたそうです。悔しさを糧にここまで努力をできるのは本当に尊敬してしまいます。
そんなヘラクレス・ビーツさんがハマり、活力になったであろうブラックメタルとはどのようなものか、またその力とはなんでしょうか?
ブラックメタルとはなんぞや?
私は一人のメタラーとしてメタルについて語りたいことは数多いのですが、ここではブラックメタルにだけ絞っていこうと思います。
ブラックメタル(Black Metal)とは、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。「デスメタルを否定し、そのルーツであるスラッシュメタルへの回帰という形で」生まれたとされる[1]。速いテンポのドラムに、金切り声のようなボーカル、音を強めに歪ませたギターでのトレモロのピッキング、宗教的で荘厳なアレンジなどを特徴とする。歌詞の内容には、サタニズム及び黒魔術への傾倒といった、反キリストを強く打ち出したり含むバンドが多くあり、ブラックメタルバンドの中には、ペイガニズム[5]などを掲げるものも多い。(wikipedia引用)
正直これだけは理解できない人がほとんどだと思います。細かく説明するとそれこそ記事が何本も書けてしまうくらいにはメタルというものは複雑なのです。ですが簡単に説明しますと、この記事を読んでいる皆さんがイメージするヘヴィメタルというものをさらに凶悪にさせ、宗教色を強めたものと思っていただければ間違いではありません。
ただ忠告としてグロい画像に耐性のない人はあまり詳しく検索するのは控えることをオススメします。CDジャケットのビジュアルも凶悪なのが多いです(汗)
実際に私がオススメするブラックメタルを貼っておきます。
Naglfar - Black God Aftermath (With Lyrics)
多分最後まで聴けないという人も多いのかもしれませんが個人的にこの曲はブラックメタルの楽曲の中でもかなり聴きやすい部類だと思います。
ブラックメタル以外のメタルのジャンルの中には邦楽並みに聴きやすい曲も多いのですがそれはまた別の記事で紹介します。
ブラックメタルの持つ力
現代社会ではストレスを感じることは日常茶飯事です。ですがその溜まったストレスをどう発散させるかは人それぞれです。誰もいない自宅であればキーボードを思いっきりクラッシュさせることでストレスの発散もできますが(笑)、それが満員の通勤電車だとそうはいきませんよね?そんな時に私はよくブラックメタルを聴いています。
すごくバカっぽいですが聴いてるとなぜかその満員電車で自分が一番強いのではないかという万能感が湧いてきます(実際は一番クソザコです)。小さな悩みなら吹っ飛びそうな低音の洪水と聞き取ることは到底不可能なボーカル、バスドラのドコドコしたサウンドの暴力を味方につけたような気がしてきて世間に受け入れられにくい音楽と同じように世間とずれていてもありのままの自分を貫き通すことを肯定されている感じを得られるのではないかと勝手に思っています。
反キリスト思想のような反骨精神とは違う単純に圧倒的で凶悪なサウンドそのものがブラックメタルの力であり、この音楽を受け入れられる人には頼もしい仲間であるのかもしれません。
ただやはり多くの人にメタルの偏見をなくして欲しい私からしたら最初は聴きやすいsonata arcticaなどからハマって欲しいですね笑